性的な快楽以外のものを感じていたような気がした
「ぬるぬるしたのでとんで」
お姉さんの言葉に耳が犯されることは
「かわいいなあ、君は」
本来なら性行為の補助であるはずなのに
「ここ、こんなんにして、気持ちいいんやろ?」
それが快楽の全てである気がした
「気持ちいです」
「もっとしてほしい?」
「もっとしてほしいです」
「もっと気持ちよくなりたいん?」
「なりたいです」
「お願いは?」
「お願いします」
「足らんなあ」
「お願いします!」
「どれをどないにしてほしいん?」
「僕のを、お姉さんの中に、お願いします」
「……なんかいうた?」
「僕のを! お姉さんの中に! お願いします!」
「ええこやな」
お姉さんの声が遠ざかっていく
どこに行ってしまうんだろうと不安になって目で追うと
お姉さんは
俺のそれを口の中に収める
301 : 名も無き被検体774号+ : 2013/03/20(水) 00:15:06.11 ID:x60gR+VC0
性的な快楽以外のものを感じていたような気がした
「ぬるぬるしたのでとんで」
お姉さんの言葉に耳が犯されることは
「かわいいなあ、君は」
本来なら性行為の補助であるはずなのに
「ここ、こんなんにして、気持ちいいんやろ?」
それが快楽の全てである気がした
「気持ちいです」
「もっとしてほしい?」
「もっとしてほしいです」
「もっと気持ちよくなりたいん?」
「なりたいです」
「お願いは?」
「お願いします」
「足らんなあ」
「お願いします!」
「どれをどないにしてほしいん?」
「僕のを、お姉さんの中に、お願いします」
「……なんかいうた?」
「僕のを! お姉さんの中に! お願いします!」
「ええこやな」
お姉さんの声が遠ざかっていく
どこに行ってしまうんだろうと不安になって目で追うと
お姉さんは
俺のそれを口の中に収める
323 : 名も無き被検体774号+ : 2013/03/20(水) 00:23:57.46 ID:x60gR+VC0
じゅるり
と奇妙な音を立てながら
ぐじゅぐじゅ
といやらしい音を立てながら
「だ、だめ」
「ん? どないしたん?」
「イキそう、です」
「ええよ」
俺が嫌だった
現時点で既に人生の幸運を全て使ってしまったような状況だけど
でも、一番の目的がまだだったから
「い、嫌だ」
「ほら、だしや」
お姉さんの涎に塗れたモノを手で上下に動かしつつ先を舌先で舐めながら
お姉さんは俺を嬉しそうに見詰めた
「嫌だ、でちゃい、ます」
言ってもお姉さんはやめてくれない。
嫌だと言いながらも俺は激しく抵抗しない、できない。
「お願い、お姉さん、やめて」
お姉さんはじいっと俺を眺める
俺をじいっと観察する
声を殺して息が漏れた
下腹部に集まった大量の性欲が
意思と無関係に発射される
体の中心が割られたような衝撃だった
一人じゃ味わえない快感だった
お姉さんは俺の液体から顔を背けずにいた
快楽の余韻に浸りながらお姉さんを見ると俺の精液でどろどろになっていた
「いっぱいでたな」
言うと、お姉さんは再び性器に口をつけ
舐め取るように、吸い上げるように綺麗にしていった
それは気持ちよさよりもくすぐったさの方が上だったけど
なによりも心が満たされていった
「ほな、お風呂はいろか」
339 : 名も無き被検体774号+ : 2013/03/20(水) 00:32:30.33 ID:x60gR+VC0
「先入っとって。すぐ入るから」
言われて、シャワーを浴びる。
湯船のお湯はまだ半分ぐらいしか溜まっていない。
シャンプーで頭を洗っていると電気が消える。
「入るでー」
速攻で足を閉じてちむぽを隠した。
「さっきあんなんしたんに見られるの恥ずかしいん?」
けたけたと笑うお姉さん。
「髪洗ったるよ。手どかし」
言われるがままに手をどかし
お姉さんにシャンプーをお願いした。
内心未だにどきどきしっぱなしだったけど
それ以上に俺は後悔していた
だって、もうできるチャンスはないだろうから
お姉さんとできるチャンスを俺の逃したのだ
「流すでー」
人に頭を洗ってもらうのは気持ちいい
流されて、溜まった湯船に二人して使った
「どやった?」
「なにがですか?」
「言わんでもわかるやろ」
「お姉さんってSですよね」
「君はMやろ?」
「みたいですね」
ごぼがぼごぼ
お湯に隠れたいけどそうもいかない
355 : 名も無き被検体774号+ : 2013/03/20(水) 00:37:07.43 ID:x60gR+VC0
「一週間まであと四日やなあ」
「それは……」
それはお姉さんが決めたことじゃないですか、と繋げたかったけど
俺にそんなことを言う権利はなかった
なにせこのあともずっとここにいたら
それはとても嬉しいことだけど
俺は沢山のことでお姉さんに迷惑をかけるだろうから
「ま、また次があるやろ」
なんのことだろうと首を傾げる
「ん? いや、したくないならええねんけど」
「え」
「うちは君みたいな可愛い子好きやからな、別にええよ、うん」
「は、はい」
男ってのは現金な奴だ
男、ってか
息子、ってか
次があると教えてもらってすぐにおっきくなりやがる
「ほんま、若いなあ」
にやにやとお姉さんが笑っている
恥ずかしくなって俯くけれど
それは同時に
嬉しくなって微笑んでしまったことを悟られたくなかったから
でも、お姉さんには好きな人がいる
369 : 名も無き被検体774号+ : 2013/03/20(水) 00:44:08.46 ID:x60gR+VC0
風呂から出て、お姉さんの部屋へ
俺は家にパソコンがなかったからお姉さんがパソコンで遊んでいるのに興味深々だった
「なに見てるんですか?」
「これ? 2ch言うてな」
因みに2chもお姉さんから知った
お姉さんと馬鹿なスレを覗いて笑っていた
お姉さんは話始めると話上手で
スレのネタに関連した話題をこっちに振ってくる
それに返すだけで話のやり取りが進む
そういうのはBARの店長だけあって上手だった
暫くして眠ることに
流石に翌日は仕事に行かなければならない
「僕も行きますよ」
「気持ちだけでええよ。辛いやろ?」
辛いとかそんなんじゃなくてお姉さんと一緒にいたいだけなのに
と思った
「君はほんま可愛いなあ」
と思ったら口に出てた
「ええよ、やけど仕事はさせんで。それやと化粧できんし、まだ腫れとるからな」
二人で一つのベッドに寝転がる
このまま時が止まればいいのに
378 : 名も無き被検体774号+ : 2013/03/20(水) 00:48:34.77 ID:x60gR+VC0
このまま日課にしてしまいたい行事
お姉さんの頭を優しく撫でて
お姉さんが眠るまで隣にいること
うとうとするお姉さんの横で
お姉さんが心地よさそうに震えるのを見てられること
「気持ちいいですか?」
「それさっきのお返し? 気持ちいいよ、もっとして」
撫でていると心が安らかになる
なんでか、お姉さんよりも優位に立った気がする
「お姉さんも可愛いですよ」
「君に言われたないわ」
「ほんとに」
「はいはい……ありがと」
本当にたまらなく可愛いからいっそのこと撫で回して抱きしめ尽くしてむちゃくちゃにしたくなるけど
お姉さんはそのまま寝入っていくから
俺も暫くして眠った
393 : 名も無き被検体774号+ : 2013/03/20(水) 00:55:35.41 ID:x60gR+VC0
店はその日繁盛していた
それもどうやら俺が原因らしい
「大丈夫やったん? なんか大変やったんやろ?」
そんな調子のお客様がたくさん来た
聞いてる限りだと
その時そこにいたお客様がmixiかなんかで呟いて
そっから馴染みの客が全員来たらしい
だから満員で
「ほんまごめん、あとでお礼するから」
「いりませんよ、そんなの」
お姉さんは罰が悪そうにしてたけど
手が足りないっていうんで俺も手伝うことになった
俺の顔はまだ腫れてて
それを見ると女性客は慰めてくれて
男性客は褒めてくれた
「あいつも吹っ切れたみたいでよかったなあ」
気になる会話をしていたのはテーブル席の三人客だった
「吹っ切れた、ですか?」
お姉さんに渡されたカクテルを置く
「だって君を選んだんだろ? あいつ」
選んだ?
「ん? 付き合っとんちゃん?」
お姉さんが俺と?
……男として見てくれてるかも怪しい。
「吹っ切れた、が気になるんですけど」
「ああ、それは……なんでもない」
お客様が視線を落としてはぐらかす。
肩を落として戻ろうとしたら、お姉さんが仁王立ちだった。
「余計なこといいなや」
とても怒っているようだった。
お姉さんは俺の頭にぽんと手を乗せて
「帰ったら話すわ」
と言ってくれた
401 : 名も無き被検体774号+ : 2013/03/20(水) 01:02:21.77 ID:x60gR+VC0
そのあとも仕事は続いて
でもどことなく仕事に身が入らない
といっても、ミスをするような仕事内容でもないからいいけど
お客さんが話しかけてきてもぼうっと返事を忘れてしまうくらい
家に帰るまで気が気じゃなかった
お姉さんの話っていうのは十中八九俺が知りたいことだろう
お姉さんが好きな人のことだろうから
家に帰って
お風呂にも入らずお姉さんは飲み物を用意する
もちろん俺はコーヒーを頼んだ
「飲めんくせに」
「飲めるようになります」
「ええやん、飲めんでも」
「嫌です」
「子供やなあ」
子供扱いされてついむくれてしまう
「はい、どうぞ」
差し出されたコーヒー
うげえ
「それで、話してくれるって言ってたことなんですけど」
「話逸したな」
ははっ、とお姉さんはいつものように快活に笑って
口を開く
407 : 名も無き被検体774号+ : 2013/03/20(水) 01:08:42.05 ID:x60gR+VC0
「好きな人おるって言うたやん? その人のことやねんけどな」
「手っ取り早く言うけど、もう死んどんねん、そいつ」
「なんつーか病んどったからなあ。死んでもた」
「ここで一緒に暮らしとった。BARはそいつと一緒に初めてんよ」
「親友やったし、同時に恋人やった」
「たったそんだけのありきたりな話や」
「なんで死んじゃったんですか?」
「さあな。遺言はあったけど、ほんまかどうかわからんし」
「まあ、そいつが言うには、恐かったんやて」
「うちを幸せにできる気がせんって」
「想像つくんかどうか知らんけど、うちもそいつもろくな家庭で育ってないねんよ」
「うちは親から虐待受け取ったし、そいつは親に捨てられてたし」
「十六ん時に会って、似たもの同士やからか気が合って」
「二人で金貯めて家借りて、店も出した」
「けっこう上手く行っとってん」
「あいつはなにが恐かったんやろなあ……幸せにしてくれんでも、一緒におってくれるだけでよかったんに」
「あいつの保険金でこの家は買い取った。なんか、あいつが帰ってきたらって考えるとな」
「ありえへんのやけど」
「……まだ好きなんですか?」
「どやろな。うち残して勝手に死んだアホやから、まだ好きか言われたらそうでもないかもしれん」
「やけど忘れられへんねん。あいつのこと」
それは十五歳の俺には身に余る
とても重たい過去だった
413 : 名も無き被検体774号+ : 2013/03/20(水) 01:15:55.54 ID:x60gR+VC0
「まあ、そういう話。たいしておもろないから話すのは好きちゃうんやけど」
「……君、うちのこと好いとるやろ?」
「あ……はい」
「やから、君には話とかななって」
「うちを狙ってもいいことないで、ってな」
「……関係ないですよ、そんなこと」
「俺はお姉さんのこと、好きですし」
「お姉さんがこうしていてくれるなら、俺はそれだけで充分です」
「無理やん、それも」
「こうして大人になるとな、子供をそんな道に引っ張るんがアカン、ってことぐらい思うんよ」
「君にはどんなんか知らんけど家族がいるし、なにより未来があるからなあ」
「うちみたいな女にひっかかっとったらあかんねんって」
「引っ掛けたんうちやけどさ」
「お姉さんは俺のこと嫌いですか?」
「嫌いなわけないやん」
「じゃあ、いいじゃないですか」
「来年、というか暫くしたら高校生です。高校卒業したらこっちに来ます。それからじゃダメですか?」
「……」
お姉さんが口ごもる
なにを考えているんだろう
お姉さんが考えていることなんて一つもわからない
俺が子供だったからなのか
お姉さんが特殊だったからなのか
お姉さんはたっぷりの間を置いて
ええよ、と答えた
けれどどうしてだろう、不安が拭えない
ええよ、と言ってくれるならどうしてお姉さんはそんなに
寂しそうだったんですか?
424 : 名も無き被検体774号+ : 2013/03/20(水) 01:21:42.75 ID:x60gR+VC0
「今日が最期やな」
「最期じゃありません。暫くしたら会いに来ます」
「そやったな。ま、とにかく」
「今日は遊ぼか!」
「でもお店は?」
「自営業はな、融通聞くねん」
「どこに行きましょうね」
「映画なんてどない?」
「いいですね」
「よし、じゃあ早速!」
「化粧はしませんよ」
「ええやん、あれ可愛いやん」
「俺は男ですから」
「今だけやで? 三年後はできんぐらい男らしゅーなっとるかもしれんで?」
「それでいいです」
「ったく、ケチやなあ」
なんとか化粧をされずに出かけることとなる
初めてのお姉さんとデート
映画を見て、ご飯を食べて、ゲームセンター行って
楽しくないわけがなかった
432 : 名も無き被検体774号+ : 2013/03/20(水) 01:26:23.76 ID:x60gR+VC0
夜はお姉さんが料理を作ってくれることになり
帰りがけにスーパーで食材を買い込んだ
「こう見えて料理には自信あんねん」
「楽しみにしてます」
「ほんまかいや。君どうも感情薄いからなあ。だいたい、いつまで敬語なん?」
「癖なんで」
「律儀な子がいたもんやわ」
慣れた手つきで食材を調理していく
野菜を切って、肉を切って
したごしらえして、炒めて
一時間ぐらいで料理が出された
「どないよ」
「おお……予想外」
「は? なんやて?」
「予想通りな出来栄え」
「それはそれでええ気分せんわー」
実際、料理は美味しかった
というか料理の美味さよりなによりも
お姉さんのエプロン姿が一番刺激的でご飯どころじゃなかった
なんというか、お姉さんってほんと綺麗だなあ、と
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